腹筋運動は、そのやり方によってはあまり効果が見込めないと言われています。
例え数百回腹筋したとしても、その効果は表れないという驚きの話さえあります。
ダイエットに、ポッコリお腹の解消に、理想のくびれのために、腹筋を割るために、
便秘の改善に、これから始めようと考えている方。
腹筋方法が間違っていると、効率的に効果を得ることができないのです。
あなたの努力がしっかり実るように、正しい方法を知っておきましょう。
腹筋の常識が覆る
一昔前の腹筋といえば、仰向けに寝て、足を固定し、両手は頭の後ろで組み、
上体をひざにつくまで持ち上げては下ろしを繰り返していました。
この方法、あまり効果がない上に、腰に負担をかけることが分かってきました。
旧方式の腹筋運動で鍛えられるのは、腹直筋の上部だけです。
お腹ポッコリ対策やウエストのくびれづくりには、腹直筋の上部に加え、
腹直筋の下側、更には腹斜筋まで鍛えなくてはいけません。
腹筋は一つだけではないのです。
そして、旧方法だと腕の力を借りて頭を持ち上げ、腹筋したような気分になってしまいます。
これでは腹筋が鍛えられないどころか、首に余計な力がかかってしまいます。
また、この方法が腰痛の原因になることもあるそうです。
正しい腹筋方法とは
では、最近の正しい腹筋運動について見ていきましょう。
色々な方法がありますが、ここでは腹直筋の上側と下側と腹斜筋、
それぞれを鍛える方法をチョイスしてみます。
(1)腹直筋の上側
仰向けに寝て、お腹の上に手を置きます。
背中を丸めておへそを見るように、頭を持ち上げましょう。
ここが限界、という位置まできたら、
そのまま少し静止してから上体を下ろします。
(2)腹直筋の下側
先ほどと同く仰向けに寝て、手はお腹の上に。
伸ばした足をそろえて床から離し浮かせます。
同時に背筋を伸ばした状態で頭も持ち上げましょう。
平たいVの字になるイメージで、限界が来るまで停止します。
足と頭を下ろすときは、できる限りゆっくりと下ろすのがポイントです。
(3)腹斜筋
(1)の腹筋運動にひねりをプラスします。
右ひじを左ひざに寄せるように、左ひじを右ひざに寄せるにと交互に行います。
次は足を上げます。
大の字になるように床に寝転び、両腕を広げ、上半身を固定します。
両足をそろえて垂直に持ち上げたら、そのまま右へ倒しましょう。
倒しても、足は床についてはいけません。
元の位置に足を戻したら、今度は左側に倒しましょう。
腹筋時の注意点
先ほど挙げた腹筋運動をするときに、次のことに注意すると完璧です。
運動する前に、筋肉を伸ばしておきましょう。
仰向けに寝た状態で手足を伸ばし、伸びをするようにします。
それから運動を始め、運動が終わったら、再び伸びをして終了です。
運動中のポイントは、重力に負けないことです。
上体や足を下ろすとき、つい力を抜いてしまいたくなりますが、ここは我慢のしどころです。
腹筋の力を緩めずに、ゆっくりと動作を行ってください。
また、運動中に力が入りすぎて、息をするのを忘れないようにしましょう。
息を吐きながら上体や足を上げ、吸いながら下ろすようにするとよいですね。
最適な腹筋運動の量は?
では、いったい何回腹筋すればいいの?
1セット、15から20回と考えてください。
1セットが終わったら少し休んで、2から3セット行います。
毎日数をこなせばよいというものではない腹筋運動。
筋肉にも休息が必要です。
今日運動したら明日は休み、明後日また頑張ろう。
こんな調子で、週に3から4日行いましょう。
腹直筋の上側と下側、そして腹斜筋。
これらを鍛えていくことで、普段使われないインナーマッスルが目覚めます。
これこそが、ポッコリお腹や便秘とさよならできる方法です。
継続すれば、美しいウエストラインやたくましく割れた腹筋も夢ではありません。
とっても大事なポイント
それは、脳で感じるということです。
「今、このあたりの筋肉が使われているな」ということを、常に意識して運動しましょう。
また、身体の変化をまめに観察することが大切です。
うれしい変化を見逃さないことが喜びにつながって、更なるやる気を引き出してくれることでしょう。
今日から私も、正しい腹筋運動を始めようと思います。
でも無理は禁物です、少しずつ、長く、楽しく続けていきましょう。