これは高校時代、柔道部に入っていてころ、顧問の先生より聞いた言葉です。
当時、道場の片隅にマットとバーベルが用意してあり、
我われ部員は、そのバーベルを上げては、体を鍛えていたものです。
しかし、何しろ、高校生です。
若気の至りで、互いにバーベルの重さを競うように、
重いものを持ち上げることを重要視していました。
それをみていた顧問の先生は言われたのです。
50kgのバーベルを2,3回あげるより、
15kg前後の軽いバーベルを数回、数10回上げる方が鍛錬になる。
なるほど言われてみれば、重いバーベルを上げている先輩連中は、
歯を喰いしばって真剣な表情でバーベルを上げていますが、
楽しそうに練習しているとは思えません。
楽しそうに練習している先輩のほうが柔道も強い
一方、軽いバーベルを何回もあげている先輩は涼しい表情でトレーニングを楽しんでいました。
その上、軽いバーベルで楽しそうに練習している先輩のほうが柔道も強いのです。
そのときは気がつきませんでしたが、後から思い出すと、
なるほどトレーニングは楽しんでする方が効果があると言うことがよくわかりました。
トレーニング自体を楽しむ方が効果が上がる
普通のトレーニングでも、このとおりです。
まして、ダイエットを目的とするトレーニングなら、
まず、トレーニング自体を楽しむ方が効果が上がると思います。
何事も、真剣な表情で歯を喰いしばってトレーニングをすれば、
効果が上がりそうな気がしますが、真剣な表情なら、余裕がありません。
余裕がないと、楽しいことを考えることができません。
ここで楽しいこととは、トレーニングの成果が出たときのことです。
まず、やせたいなら、やせたときの自分の姿を想像しながらトレーニングするのです。
しかし、いつも真剣にトレーニングするだけなら、
そのような自分の姿を想像する余裕はありません。
そこで、軽いトレーニングを繰り返すのです。
軽いトレーニングなら、気持ちにも余裕があります。
余裕があると、トレーニングをしながら、楽しいことを考えられます。
やせたとき、今まで着られなかったスリムなジーパンがはける、
あるいはTーシャツが着られる。
そんな自分の姿を想像しながらするトレーニングの方が
トレーニングの効果があることは言うまでもありません。
その秘訣の一つは、きついトレーニングより、軽いトレーニングを繰り返すことです。